■ 素敵なルネッサンス (平松愛理) ■



 この曲を聴いていると何故か過去に飛んでいける様な気分になれるのです。

 学生時代の夏の夜。

 友達と自転車で走っていた帰り道。

 あの日の夜風の匂いまで思い出せそうなそんな不思議で凄い曲がコレ。



 平松愛理/素敵なルネッサンス(1990/ポニーキャニオン)

  



 前回は矢野顕子と坂本龍一の最高傑作が 「David」 だというお話でした。


 なるほど、

 作曲者と編曲者のコンビ・・・・

 じゃあ今回もその線で繋げるか。

 それならば今回は平松愛理しかいないだろう。

 まるおの中で90年代を代表するアーティストの1人である平松愛理の事を是非この機会に書いておこう。


 という風になりまして、


 平松愛理とくれば清水信之。

 じゃあ平松愛理と清水信之のコンビの最高傑作はどれだ? どれなんだ? という騒ぎになったわけなのですが、

 そんなもんはこの 「素敵なルネッサンス」 に他ならないわけです、これで決まりです、バッチリです。


 作詞と作曲が平松愛理で編曲が清水信之。

 え? 何? 「部屋とYシャツと私」 はどうしたって?








 
どうでもいいよ 「部屋Y」 なんて。








 さて、

 「素敵なルネッサンス」 はですね、

 フジテレビ系バラエティ 「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!!」 のエンディングテーマでした。


 番組を見ていらした方は覚えていますでしょうか?

 このパーカッションに彩られたなんともリズミカルで心躍るエンディングテーマを。


 清水信之が得意とする遊び心溢れるラテン系パーカスアレンジがこの曲を何倍にも魅力的にさせています。

 実に見事な仕事です、プロです、職人ですね。


 平松愛理は後に夫となる(結果離婚しますが)清水信之がアレンジを担当する様になってから売れる様になったみたいですが、

 アレンジャーの力は作品にとても影響を与えるという非常に良い例かもしれません。



 平松愛理の曲には清水信之のアレンジが本当によく合うし、

 またこの1990年っていう時代が良かったって言うのはちょっと変な言い方でわかりにくい表現かもしれませんが、

 とにかく作曲者、編曲者、時代の3つの組み合わせなりタイミングなりがとても良かったのがこの 「素敵なルネッサンス」 ではないかと思います。



 平松愛理と清水信之コンビは他にも 「月のランプ」 、 「君にしとけば良かったなんて」 、 「虹がきらい」 、 「あなたのいない休日」 などの名作を多数世に送り出しており、

 「月のランプ」 では7秒の短いながらも味のある魅力的なイントロを楽しむ事ができます。

 そして、

 「虹がきらい」 という曲は平松&清水コンビの作品として 「素敵なルネッサンス」 の次にくるであろうハイクオリティな1曲です。

 ん? 何? 「部屋とYシャツと私」 はどうしたって?








 だから 「部屋Y」 なんかどうでもいいって言ってんじゃん。







 そんなわけで作曲が平松愛理で編曲が清水信之というコンビは名コンビであるという事。

 そして 「素敵なルネッサンス」 という曲がとてもいい曲だという事を是非知っておいていただければ幸いです。






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