■跪いて足をお嘗め (ALI PROJECT)■



 小学校1年生の長女。

 そして保育園に通う再来年小学校に上がる次女。

 まるおはこの2人の娘達とよくアニメを見ます。


 テレビで見る事はほとんどなくて大体DVDを借りてきて見ます。

 1つの作品が終わったら新しい作品を借りてきての繰り返しという感じで今まで色々見てきました。

 少し前に 「シュガシュガルーン」 というDVDで全17巻完結のアニメを見終えたところです。


 17巻というボリュームはなかなか侮れないモノで
金銭的にかなりやられた事は記憶に新しいです。


 全巻レンタルするだけで
3千円以上掛かりました。


 しかもこれはキッズ料金での話。

 まともに一般作と同じ値段で借りたら
5千円超えちゃうよ。


 そしてもちろん
時間的にも厄介なわけです。


 まるおも一応社会人という事でさすがに小学生や保育園の娘達と一緒に17巻全部を見るのは無理というもの。

 それでも娘達と対等に語れる様にと頑張って12巻までは1話も飛ばさず見てました。


 おかげさまで劇中に使用されている音楽にとても良いピアノ曲が存在する事を発見。

 そしてそれはサントラCDの7曲目に収録されている事も判明。

 タイトルは 「 Little Stars In Twilight 」 。

 アニメの劇中曲にしておくにはもったいないくらい美しい名曲。

 しかも本作は主題歌とエンディングの曲をピチカートの小西康陽が担当。

 などなど、

 意外と細かい発見もあったりするのでアニメを見る事も決して無駄という事はない(と思うよ)。

 特に 「 Little Stars In Twilight 」 という曲に出会えた事はとても嬉しく思っていますし。




 さて、

 娘達の見るペースについていけなくなったのは13巻から。

 日々が過ぎるのは早いもので2人の娘達はいよいよ次は最終回というところまで進んでしまいました。

 まるおはまだ13巻に全く手が出ない状態さすが一応社会人。



 
うわー。 パパ困っちゃったなー。



 まるおも若くないのに12巻まで頑張り過ぎたせいか心もかなり病んできていたのでしょう。



 
シュガシュガルーン飽きたもう見たくない 的な不安定な精神状態にありました。



 これは良くない。

 もしここで見るのを止めればこれまで頑張って12巻まで見てきた事が無駄になってしまいます。

 せっかくストーリー進行とは全く関係の無いアニメの為だけに書かれたようなしょうもない話の回も頑張って見てきたのにです。

 しかしまともに見進めていたらもう娘達には絶対追いつけない。

 そして娘達が見終わってしまえばたぶんどうでもよくなってしまってこのアニメを1人で見る事は絶対にないと思う。


 でも最終回は気になるな・・・。

 一体どっちがクィーンになるんだ?

 ショコラとピエールはどうなるのだ???

 ・・・・・・よし。



 最終回だけ見よう!



 出ました大技。

 そしてまるおは13巻から最終回1話前までの14話はすべてすっ飛ばして娘達が最終回を見てる時にちゃっかり物語の結末をチェックしたのでした。

 お し ま い。















 はい。

 「おしまい」 なのは長い前フリの事。

 ここからが今回の本題ですよ。


 1つの作品を見終わったら次の作品を借りに行くというのがまるおと娘達のアニメライフ。

 そして 「シュガシュガルーン」 の次に、とTSUTAYAで選んだのが今回ご紹介する曲をエンディングの曲として使用していたアニメ・・・




 
怪 物 王 女

 ※怪物王女公式サイトはこちら




 か い ぶ つ お う じ ょ ? ? ? 

 ぶっちゃけ 「怪物くん」 なら知ってますが 「怪物王女」 は知りません。

 「怪物」 と 「王女」 がくっついちゃいました。

 これは新しいです。

 実に新しい日本語です。

 そしてこのパッケージ。

 この明らかに影のある黒いドレスの美しい女性は誰?

 これが怪物王女? 王女様なの? ねぇ? そうなの?



 
まるおはこの王女様の奴隷になってもいいです。



 何だか知りませんがこのパッケージの黒いドレスの妖しくも美しい女性がきっと王女様に違いありません。

 そうだ!思い出したぞ!

 確か長女はお姫様とかが大好きだった筈だから今回はこれにしよう。

 まだ新作だけど構うもんか
王女様に会う為だし。









 と り あ え ず 1 話 を 見 終 え ま し た 。










 
ひ〜ざ〜まずぅ〜い〜ておなめよぉ〜 ぅあ〜かいつめ〜お♪

 もぉ〜つれた〜した〜で じょおさまと〜および〜なさ〜い♪








 え?

 何???

 今、何て歌ってたの???

 まるおの耳の錯覚でしょうか?

 何かとても
サディスティックな世界感を感じたんですけど?


 ほら。

 御覧なさい。

 子供達だって今までのアニメではまさか耳にした事のない
異様なサウンドにきょとんとしているではありませんか!

 何ですかこの曲は?



 
「悪魔城ドラキュラ」 か何かのサントラですか?



 何?

 何なのこのエンディングは?

 歌詞も全く表示されてないし。


 で、

 調べた結果が下のやつ。








 TBSアニメーション 「怪物王女」 エンディングテーマ

 
「跪いて足をお嘗め」 作詞:宝野アリカ 作編曲:片倉三起也



 跪いてお嘗めよ 赤い爪を
 縺れた舌で女王様とお呼びなさい

 地獄に咲く太陽と
 極楽に堕ちる闇と
 眩しさと絶望なら
 どちらが深いのだろう

 頭ノ中カラ薔薇薔薇
 散ラシテアゲルワ波羅蜜

 秘めやかに疼く傷も
 したたかに滴る血も
 心の底へと届く
 美し貢ぎ物なのに

 求めるのが
 まだ愛なんて
 男達どれほどまで
 浅はかな子供だろう

 跪いてお嘗めよ 聖なる足
 掠れた喉で女王様とお呼びなさい
 生きる証 聳える痛みの塔に
 這って昇って絶え絶えに
 それでも乞うのなら

 私の凍りついた涙を融くのは
 あなたの最後の一声かもしれない

 好色と嗜虐の目と
 組敷かれる屈辱と
 恍惚の狭間に視る
 哀しき幸福の影

 躯ノソコカラ炸裂
 逃シハシナイワ絶頂

 騙し騙されて繋ぐ
 蜘蛛の糸のはかなさよ
 信じられるものはもう
 何も有りはしないのに

 縋りたいのが
 なお愛なんて
 女達どれほどまで
 愚かな生き物だろう

 跪いて捧げよ 永久なるもの
 渇いた喉で母様と叫びなさい
 生きる教え 撓った鞭の音を
 数え纏って怖怖と
 それでも乞うのなら

 純粋と言う 汚物に塗れた宝石を
 この手で掬い出せるのかもしれない

 横たわって求めよ 甘い舌を
 可愛い声で姉様とお鳴きなさい

 跪いてお嘗めよ 聖なる足
 掠れた喉で女王様とお呼びなさい

 生きる証 聳える痛みの塔に
 立って昇って絶え絶えに
 こうして恋うるなら

 私の凍りついた魂(こころ)を解くのは
 再び目覚めるあなたの瞳でしょう




































 
「姉様とお鳴きなさい」 って・・・・


 姉さまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・





 なるほどこれは酷い。

 この歌じゃあTBSも夜中の2時に放送するわけだ。

 アニメの内容は別に夕方放送したって良さそうな物だがこのエンディングは酷い。

 だらか歌詞表示してないのか?

 でもうちの次女は歌が大好きなんです。

 何回か聴いてりゃ歌詞なんて耳コピしてしまうのです。

 TRFの 「CRAZY GONNA CRAZY」 だって保育園の送り迎えの車の中で聴いてただけで全部覚えてしまったのです。

 ほらもう今では歌っているではありませんか・・・


 ひーざまずーいーて おなめよー   って楽しそうにこんな
ドSな歌をさ。



 それにしても。

 それにしても曲は凄くいい。

 曲には衝撃を受けましたよ。

 初めてドリームシアターの 「エロトマニア」 って曲を聴いた時くらいの衝撃はありましたが、

 初めてパットメセニーグループの音楽を聴いた時の衝撃までは受けなかったという程度です。

 すいません。

 この例えでは皆様に全く伝わりませんね。



 この曲、

 片倉三起也って人が作曲して編曲もしてるんですよ。

 もう普通に凄いとしか思えない状態で参りました。

 まるおからこの曲調は絶対に出てこないです。

 っていうか普通こんなスケール使わないだろ。


 まるおはこの手の曲は聴く感性は持っていますが作る感性となると全く持ち合わせてないのでこういう才能はとても羨ましいです。

 ここまで自分の引き出し外だともう完全に 「聴き手」 に回れますね。


 たぶん音楽を作る人って作らない人とは音楽の 「聴き方」 が違うんですよ。

 自分ならここはもっとこうするとか色々な事を考えながら 「音を拾う様な感覚」 で聴いていると思うし、

 それと同時に曲を聴きながら自分で入れたい音とかを頭の中で足しながら聴いてたりすると思うんですけどどうですかね?


 音楽を聴いていても純粋に 「聴き手」 じゃない。

 心の何処かではいつも 「作り手」 なんです。

 それは、

 「よし、今日は純粋に聴き手の立場で聴こう」

 とかって自分でコントロール出来るモノではなくて、

 初めて音楽を作り出した時からだんだんそういう耳になってきて、

 いつの間にか 「作曲する人間の耳」 でしか聴けなくなってしまっていると思うんです。


 でもまるおはこの曲を完全に 「聴き手」 の立場で聴く事ができました。

 何も考えずにただ普通に 「うん。カッコイイ!!」 と喜んで聴きました。

 まさに 「音」 を 「楽」 しむで 「音楽」 です。

 歌モノでこんなに楽しめたのは久しぶりでホント嬉しい。


 それとシングルに収録されているインスト。

 こっちはボーカルで埋もれちゃってる細かいところまで 「作り手の耳」 じっくり聴くとめちゃくちゃ楽しいです。

 音の入れ方1つとっても実に多彩で面白い。

 この曲は飽きずに長く楽しめる1曲だとまるおは思います。

 歌詞も含めて異色の名曲に認定です。





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