■即席CDレビュー Perfume 「GAME」 編■



 こんにちは。

 今回は珍しく時代の最先端を行くCDをレビューします。

 この作品に関しては本来、中田ヤスタカのお話抜きには語れないのですが、

 中田ヤスタカのお話は追々 特集 「capsule」 の方でやっていこうと思ってますんでまあ期待しないで気長に待っていてください。

 待っていても永遠にやらない可能性もありですが・・・・。



 さて、

 レビュー前に1つだけ。

 中田ヤスタカの全楽曲の中でこの Perfume に提供している楽曲が最も多くの人の支持を集めています。

 理由は単純明快で、 “メロディーとコードが綺麗で聴きやすいから” です。

 もちろん中田ヤスタカ独特のあの特徴的なサウンドの力があってこその前提ですけれどもね。


 ちなみに 「中田ヤスタカの音楽は好きだけどもう少しマニアックなやつはないの?」 という方は capsule 行っちゃってください。

 またあくまで Perfume 路線が好みなら中田ヤスタカが井上麻里奈に提供した 「ビューティフル・ストーリー」 なんかも聴きやすいかと思います。

 ではそろそろレビュー行きます。





 【今回の対象作品】

 アーティスト : Perfume (実質は中田ヤスタカ)

 アルバム名 : 「GAME」

 リリース : 2008年4月16日

 収録曲数 : 12曲




 <この作品との出会い>

 レンタルしてきました。

 中田ヤスタカワークスの中で今のところ最も安定して聴きやすてハイクオリティな楽曲が提供されている Perfume 。

 その Perfume 待望のニューアルバムという事でもう発売と同時に買ってもいいくらいの勢いだったのですがそこはグッと我慢。

 代わりにアリプロのDVD 「月光ソワレ」 を買いました。

 それはある意味、片倉三起也が中田ヤスタカに勝利した歴史的瞬間。




 【即席レビュー】


 1曲目 「ポリリズム」

 NHKと公共広告機構の2007年度共同キャンペーン 『リサイクルマークがECOマーク』 のCMソングとして2007年7月より使用されているシングル曲。

 この曲はシングルを買ってしまっていたので今回初めて聴いたというわけではありません。

 Perfume らしい安定した楽曲のクオリティではあるが少々面白味に欠けるかもしれません。

 まあでもやはり良い曲だと言わざるを得ない。




 2曲目 「plastic smile 」

 お世辞にもいい曲とは言えない。

 完璧にやっつけ仕事だと思う。

 中田ヤスタカだってこんな時もあるさと思って諦めましょう。




 3曲目 「GAME」

 バキバキのエレクトロ。

 ここまでやると最早 capsule みたいになってしまって一般にポップスが好きという人の中には倦厭する人が出てきそう。

 こういうのは capsule でやってください。



 4曲目 「Baby cruising Love」

 Perfum 屈指の名曲。

 サビのメロディの美しさは素敵の一言。

 その美メロっぷりは Perfume の楽曲の中でも1、2を争うクオリティ。




 5曲目 「チョコレイト・ディスコ」

 これもシングルを持っていてまるおは既に完全に聴き飽きている曲。

 カオス的なサビが1度聴いたらもう絶対に忘れさせない程の超インパクトを与えるという恐ろしい快作。

 とにかく第一印象が 「鬼」 。

 まさにキングオブシングル曲でシングルの鏡の様な曲。

 ちなみにうちの次女(5歳)がこの世で1番好きな曲がこれ。

 この曲を聴いていれば彼女はもうご機嫌大満足状態。

 歌詞カードなんて一度も見た事ないのに普通にフルコーラス歌いきるほど聴き込んでいます。

 まあ音楽が好きなのは良い事。




 6曲目 「マカロニ」

 Perfume にしては異色な渋さで 「ビターサウンド」 という表現が個人的にはシックリくる感じ。

 ハッキリ言ってとてもいい曲です。

 人によってはスルメソングかもしれませんが1発で好印象を与える力も十分持っていると思います。

 これと4曲目の 「Baby cruising Love」 が一緒に収録されて更に両曲のインストまで収録の全4曲で1つのシングルとしてリリースしていたらしいですが、

 こんな恐ろしく良心的なシングルはそうそうお目にかかれないですな。

 さて、

 中田ヤスタカが Perfume に惜しげもなくいい曲を投入してくるこの良き時代はいつ終焉を迎えるのでしょうね。



 7曲目 「セラミックガール」

 こんなタイトルつけるのは中田ヤスタカしかいないです。

 そもそも 「〜ガール」 ってのが十八番ですね。

 「リニアモーターガール」 とかね。

 なのでまるおは今度 「リニアモーターボーイ」 って曲でも作ってこことは別にやっている音楽素材を配布しているサイトにでも放り込もうかと思ってます。

 そんなこの曲はこのアルバムの中で1番カッコイイ Perfume ってのを目指した感じ。

 これも一般ウケいいと思います。




 8曲目 「Take me Take me」

 いわゆるインターバル的な曲。

 まあ別の言い方をすれば捨て曲とかやっつけ仕事の極みとかそんな感じ。

 7曲目の 「セラミックガール」 がかなりハイテンポで勢いのあるの曲なのでここで1発この曲を入れて1度肩の力を抜き、

 そんでもって9曲目の 「シークレットシークレット」 に進んだ方が 「シークレットシークレット」 がより輝くという意味で多分こういう曲構成にしたと思われる。

 そういう事ならこの曲は大いにその役割を果たしているのでナイスである。

 しかしまるおはこの曲はもう2度と聴かないと思う。

 その程度の曲。




 9曲目 「シークレットシークレット」

 い〜つ〜か〜抱〜き〜し〜め〜たいでしょ〜☆

 はい。

 イントロからはこんな綺麗なAメロがくるとは思わなかったです。


 イントロ→サビ→Aメロ→サビ→間奏→
Aメロ→サビ→間奏→おしまい

 ※イントロと間奏の内容は同じ


 素晴らしきは2コーラス目のAメロ。

 ここはサビからでなく間奏(イントロ)からスコーンと気持ちよく入る形でナイス。

 ベース音もかっこよく動き、賑やかなシーケンストラックも乗っかってフル編成での突入となるので1コーラス目より格段に豪華でリズミカルでナイス。

 そもそもコードが1コーラス目の時は2つのコードで動いてるだけなのに対して2コーラス目はその欲求不満を解消させるべくちゃんと気持ちよく動いている。

 以上の事から分かる様にこの曲の1番美味しい部分は2コーラス目のAメロだと断言したい。

 たぶん普通の人はサビの方がいいって言うけど。




 10曲目 「Butterfly」

 何となくワールドミュージックでそれとなく 「メーヴェとコルベットの戦い」 。

 音的にはアルバム 「L.D.K. Lounge Designers Killer」 の頃の良き時代の capsule を彷彿とさせる様な気がしなくもない。

 第一印象はあまり良くなくて、

 絶対的に耳ざわりの良い4、5、7、9、12、ら辺の曲が飽きてきた頃にひょっとしたら良くなってくるかもしれないスルメソングの可能性。




 11曲目 「Twinkle Snow Powdery Snow」

 「チョコレイト・ディスコ」 のシングルにカップリングとして収録されていた曲でこの曲も何気に次女のお気に入り。

 いい曲だとは思うがもう飽きました。




 12曲目 「Puppy love」

 ツンデレーション君が〜☆

 ってサビがとてもキャッチー。

 ノリノリです。

 この曲かなり好きです。

 最後にキャッチーでキュートな曲で〆て気持ちよく終われます。




 以上です。


 最後に総評ですが、

 最大限に厳しく評価しても1、4、5、6、7、9、11、12の8曲は 「とても良い」 という評価を付ける事が出来ます。


 実に12曲中8曲が 「とても良い」 という事でまるで
ベストアルバムか?と言いたくなるくらいの出来の良さは異常の一言です。


 現在の何だかよくわからないけどすっかり魅力のなくなってしまった感のある J-POP の中で数少ない 「確実に買い」 な作品。

 残念なのは1曲目 「ポリリズム」 のシングルのカップリング曲だった 「SEVENTH HEAVEN」 が収録されていない事。

 これは意外でした。



 「SEVENTH HEAVEN」 は泣けるほどの美しいメロディーと泣けるほどグッときちゃうその歌詞が絶品で、

 一部のファンの間ではシングルではA面で本来主役だった筈の 「ポリリズム」 より評価が高かったという名カップリング曲。


 残念な事に
まるおは既に聴き飽きていますがその 「SEVENTH HEAVEN」 を、


 3曲目の 「GAME」 を外してその代わりに収録していたらアルバム全体の完成度及び評価は格段に上がった筈です。



 まあ何はともあれこのアルバムはきっとあなたの期待を裏切らない事と思います。

 買いです買い。

 まるおはレンタルで済ませましたけどね (なんだそりゃ) 。




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